のっぺらぼうのあらすじと教訓!あるはずのもの。

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そば

どこかへでかけて、何かをみて、どうもしっくりこないなと思った事はないですか?

そして、人にあって、あれ?この人なんか違和感があるなと思った事はないですか?

人の脳というのは、あるはずのものがインプットされています。

この『のっぺらぼう』には、私たちの脳が、判断したものと違う物と出会うとどうなるかが、書かれています。

それでは、あらすじをみていきましょう。

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のっぺらぼうのあらすじ

 
東京に紀伊国坂という坂道があります。

そこは、昔は昼間でもさびしいところでした。

道の一方には深いほりがあり、反対側は、高い塀がつづいています。

この辺りには、人をだますたぬきがいると行って、暗くなると、みんなこの道をさけて遠回りをするほどでした。

ある晩、商人が、この道を通りかかります。

すると、ほりの端に誰かがたっていました。

商人がこわごわ近づいてみると、なんと、若いむすめだったのです。

娘は、なぜか、悲しそうに泣いていました。

「もしもし、どうされたんですか?」

商人は優しく話しかけます。

でも、女は、たもとを顔にあてて、泣くばかりでした。

そして、商人は「泣いてばかりいないで、話してごらん。」というのです。

すると、娘は声を出して泣き、今にも堀に飛び込むかと思われたので、商人は、「しぬなんて、とんでもない。」と娘を後ろから抱き留めた。

すると、娘はやっと泣き止み、顔をかくしたまま振り向き、ゆっくりと、手を下ろした。

なんと、娘の顔はたまごのように、目も鼻も口もなかったのです。

「ぎゃあー!」

商人は、叫んで、必死で走って、坂道の上にぽつんとある明かりの方へ走り出しました。

「助かった!」

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商人は、明かりのついているそばやの屋台にとんで行きます。

「どうしたんですか?、おいはぎですか?」

「ちがうよ、出たんだよ!」

「何がでたんですか?」

ですから、商人は、さきほど会った娘の事を、そばやに話した。

「その、娘はどんな顔をしてました?」

商人は、あまりに怖かったので口ごもります。

すると、そばやはにやりと笑うと、「その娘ってのは、こんな顔じゃなかったかい?」と言いながら、両手でつるりと顔をなでます。

そのとたん、そばやの顔は目も鼻も口もないたまごのような顔になりました。

そして、同時に、明かりも消えました。

商人は「うわあー!」と叫んで気を失ってしまいました。

おしまい。
 
森の坂道
 

のっぺらぼうの教訓

 
このお話の教訓は、思った通りなら、安心できるし、予想と違うと、不安になり、こわくなるという事です。

私たちは今までの経験から、ここにはこれがあるはずであると勝手に決めつけて、パターン化して、脳にインプットしていってるのです。

ですから、予想に反したものに出会うと戸惑い、不安になるのです。

のっぺらぼうは、目と鼻と口がありません。

私たちが普段見ている、あるべきものが、そこにないのです。

だから、脳は混乱し、不安になるのです。

もうひとつ、口がないのにしゃべるのです。

どこから聞こえてくるか、わからない状態なので、これも、不安になります。

そして、反対に、普通では顔がなく、生きていないものに、顔のような目と鼻と口のようなものがみえると、こわいのです。

実際に目と鼻と口でなくても、凹凸などで、そのように見えるだけでこわいと感じます。

顔があると思い込んでいるものになくて、ないと思い込んでいるものにあると、「脳がおかしいぞ、気を付けろ!」と反応するのでしょうか?

例えば、私だけかもしれませんが、ショッピングモールなどの広い場所で、天井に、空の絵がかいてある所があります。

とってもおしゃれなのですが、どうも慣れるまで時間がかかって、違和感があるのです。

これも、本来あるべきものは、天井なのですが、そこには青い空と雲があります。

印象深く、他と差別されて、良い点も多くあると思うのですが、ライトの明るさ具合にも関係しているのか、私は、どうも慣れないのです。

意外に私の脳みそは、かたいようです。

それから、例えば、昔の職場に時々買い物に来られる方で前髪が、もちろん後ろの髪も、ものすごく長い男性がいて、当然顔は全くみえないのです。

そして、その方がエスカレーターに乗って、降りて来られると、後ろを向いて乗っているか、進む方向が反対のような気がするか、とにかく何度見ても錯覚に陥りました。

脳がそのたび刺激をうけた気がしたのです。

そして、のっぺらぼうはどうしてこわいのか?

表情がなくて何を考えているかわからないからでしょうか?

人は、顔がみえることで、たくさんの事を自動的に処理して、判断しているようです。

その人が、どんな人か、優しそうか?怒っているか?何か言いたいのか?だいたいの事を顔の見た目で判断しています。

そして、顔を見た時になんだか違和感を感じる事があります。

この怖さや違和感はたいていの場合、まちがってはいません。

例えば、この人はにこにこ笑ってるのに、目はわらってないなとか、固まっている無理やりの笑顔だなとか思ったらその違和感を優先させたほうがいいかもしれません。

その人は何か良くない事をしようとしているのかもしれません。

その人のいう事を、全部は信用するのはやめたほうがいいかもしれないです。

その判断の為にも、人間はいつもと違う物をみると、不安になったり、怖くなったりするのです。
 
それから、反対に、顔が見えないからわかるし、判断できることもあるのではないでしょうか?

どうしても、見た目で判断してしまうことはあります。

だから、返って見た目がわからないままで、例えば趣味が同じで、SNSなど、顔の見えない人と仲良くなるとします。

でも、実際にあってみると、自分とは真逆のタイプで、普通に会っていれば友達にはならなかったかもしれないなと思う事はあるでしょう。

顔が見えないから、中身を知れたということもあるかもしれません。

もちろん、中には本当の事がわからない事を利用して、人をだまそうとする悪い人もいるので、気を付けなければなりませんが・・。
 
後ろ姿
のっぺらぼうは、良く知られる妖怪です。

名前も様々で、各地にお話が残っています。

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のっぺらぼうの原作

 
青森の(ずんべらぼう)や、京都の(ぬっぺりほう)など各地にのっぺらぼうに似たお化けが出るという伝え話が残っている。

たぬきのしわざという説が多い。

源氏物語にも、顔のないおんなの鬼がでてくるお話があり、この時は口はあったようです。

主人公がほっとしたところへ、もう一度おどかすという、他にも数多くあるパターンの怪談です。

今では、凹凸がほとんどない状態の事をのっぺらぼうという事もある。
 

まとめ

 
のっぺらぼうの教訓は、人は見たものが、思い通りじゃないと不安になって、こわくなるという事です。

目がみえたばっかりのあかちゃんでも、目が二つと、くちという顔のパターンに反応します。

これは、そのパターンをしたものが自分を守ってくれるとわかっているからだそうです。

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