長靴をはいた猫のあらすじと教訓!権力の下で生きる事。

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長靴をはいた猫

世の中には、周りからみると、明らかにおかしい限られた空間があります。

誰かの権力のために、おかしなことをさせられている事が、今でもあるのです。

この『長靴をはいた猫』は猫が少し強引な方法で、最後にはうまくいってしまいます。

それは、権力の下で働く人たちが、疑問に思う事をしなかったからです。

一体、このお話はどんなお話なのでしょうか?

では『長靴をはいた猫』のあらすじをみていきます。

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長靴をはいた猫のあらすじ

 

賢い猫

 
3人息子がいる、粉屋がありました。

粉やが亡くなって、3人で財産を分けることになったのです。

長男は風車、2番目はロバ、末っ子には猫しかあたりませんでした。

末っ子は、「猫じゃあどうしようもない。」と嘆きます。

ところが、この猫はとっても偉くて、ひとの話がわかるのです。

猫は主人に「がっかりしないでください。私に、長ぐつを1足作ってください。それから、入り口を閉められる袋もください。あとは私におまかせ下さい。」といいました。

粉屋の末っ子は、猫のいう事を全部信じたわけではありませんが、賢い猫だと思って、長ぐつを作ってあげました。

そして、猫は長靴をはき、畑に行って、野菜を袋に入れ、少し待っていると、子ウサギが袋に入ります。

猫は、袋をもって、王さまのお城に行きます。

違う日には、ムギ粒を袋に入れてヤマウズラをつかまえ、王さまに届けるのです。

こうして、色々な獲物を毎日届けて、何か月もたちました。

猫は、「あるじのカラバ伯爵より、王さまにささげものを持ってきました。」と言っていたので、王様は、カラバ伯爵を好きになっていきます。

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猫のたくらみ

 
ある日、猫は主人に「さあ、あなたは、ここで、水浴びをしていてください。あとは、私がうまくやります。」といいました。

猫は、この池の近くを、王さまがお姫さまをつれて、散歩されるのを、知っていたのです。

そこで、粉屋の末っ子は、着物を脱いで、水にとびこみ、猫は「たすけて!殿様がおぼれる!」と言います。

王さまはその声を聞いて、いつもささげものをくれる猫とすぐにわかり、馬車を止めました。

更に猫はご主人の服が盗まれたといったので、王様は城へ使いをやって、カラバ伯爵にふさわしい服を持ってこさせるのです。

それから、王さまは、末っ子を馬車に一緒にのせてくれたのです。

さて、、猫は一足先に大きな牧場に行って、そこで働く百姓たちにいいました。

「王さまこの牧場は誰のものか、お聞きになったら、『カラバ伯爵のものです。』とこたえるんだ。

「さもないと、みんな、殺してやるからな!」

間もなく、王さまの馬車が通りかかり、「この牧場はだれのものか?」と聞かれますと、カラバ伯爵のものだと答えます。

次に猫は、麦畑に先回りをし、麦刈りもおどし、麦畑は『カラバ伯爵のものです』と答えさせたのです。

猫はまた先回りをして、今度は大男のお城へやってきます。

この大男は力のある魔法使いで、とても大金持ちでした。

そして、猫は大男とばけ比べをして、ねずみに化けさせて、食べてしまうのです。

そうしていると王様たちも、お城についたようです。

王さまはお城があまりにりっぱなので、驚きます。

そして、宴会がはじまりました。

召使の人や、けものも、大男のご主人様より、猫の方が良かったのです。

王さまは、カラバ伯爵はお金持ちだし、お姫さまとも仲良くできそうだと、考えます。

ですので、ふたりはその場で結婚することになりました。

おしまい。
 
お城
 

長靴をはいた猫の教訓

 
このお話の教訓は、力に押さえつけられているように見えて、実は、現状を変える気がない事が多いという事です。

力の強い者のしたで、しかたなくいう事を聞いているように思っていますが、実は、楽だからそのままにして、そこにいるのです。

このお話の中では、猫がこわいからと、いう事を聞いた百姓や、麦刈り、そして大男の召使い等は、今まで、大男が怖くていう事を聞いて、仕事をしてきました。

(このお話の大男は、日本でいう、鬼のような物だそうです。)

でも、そこに、怖い猫がやってきて、これからは、カラバ伯爵がご主人だというのです。

百姓たちは、自分が何か変わらなければいけない訳ではなく、今までどおり、仕事ができれば、それでよかったのでしょう。

力のある人の下でいう事を聞くのは、時には理不尽で、どうしていう事を聞かなければならないのだろうと思う事もあります。

でも、周りから「そんなものだよ。いう事を聞かないと、仕事をもらえなくなるよ。」と言われると、だんだんそれが、あたりまえになって、麻痺してきて、自分で何も考えなくなってしまいます。

これは、おかしいのでは、ないか?と疑問も抱かなくなってしまうのです。
 
小象の有名なお話があります。

ゾウは小さなときから鎖につながれていました。

その時には抜きたくても抜けない杭と足を鎖をつながれていました。

ゾウは、小さいときは、何度も逃げたいと思って杭を抜こうとしましたが、できません。

そして、長い月日がたち、ゾウは大きくなります。

ですので、今なら簡単に杭を抜いて逃げ出すことができます。

でも、おおきくなったゾウはもう杭を抜こうとはしません。

逃げようとも思いませんでした。

自分にはこの杭は抜けないと思い込んでいます。

そして、そのことを、疑おうともせず、もう一度挑戦することもないのです。

力に屈して、考えなくなり、慣れてしまう事は本当におかしなことです。

そして、例えば、日本の古い体質のままの世界にこのような、権力で人を押さえつけている人がいます。

力で支配されている人たちは、不公平な対応や特別扱いに、最初は違和感がありますが、いう事を聞いている方が、何か意見を言うよりも、自分の立場を守れて、安全なのです。

そして、明らかに力によって押さえつけて、おかしな事をしていても、もう誰も意見を言わなくなります。

でも、そのままにして、見ないふりをしていると、何もかわらないどころか、ドンドンおかしな方向に物事が動いて行ってしまうのです。

それを変えるためには、1人が一生懸命訴えても、なかったことにされることも多く、みんなで改善を求める事が、いちばんの近道かもしれません。

それから、もう一つは、見た目をかえてしまえば、あとは、勝手に相手が思い込んでくれる。という事です。

見た目をそれなりにしてしまえば、あとは何とかなる。という事です。

この猫は、形から入るタイプのようです。

まず、長ぐつをはきたがります。

動物が靴を履くというだけで、猫にしてみれば、王さまの所にいくために、きちっと正装していることになるのでしょうか?

そして、このお話しの中でも、猫は、長ぐつでうまく歩く練習をしたり、怖い顔の練習をしたり、大男の所に行くのに、気合を入れるために、おめかしをするのです。

かなり、見た目にこだわっているのです。

そして、頭をつかって、ご主人さまを、カラバ伯爵らしい服装に着替えさせます。

あとはもう、王さまは、百姓や、麦刈りの言葉を信じて、お城も、カラバ伯爵のお城だと思い込みます。

そして、最後に長靴をぬいで、楽になります。

粉屋の息子にたいして、見た目と体裁をととのえてやったのだから、後は自分で何とかしろよという事かもしれません。

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長靴をはいた猫の原作

 
フランスの詩人=シャルル・ペローによって、紹介された。

シャルル・ペローは日本では『ペロー童話集』の作者として有名です。

後に、グリム童話集にも『靴履き猫』という題で紹介されている。

日本で何度もアニメーション化され、子供たちに愛される作品です。
 

まとめ

 
この『長靴をはいた猫』の教訓は、人は、権力に押さえつけられて、理不尽な状態に置かれると、だんだん、何も考えなくなる。ということです。

最後に猫が普通の猫に戻るところが、なんとも愛嬌があって、面白いです。

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