
あなたは、不老不死の薬があったら飲みたいと思いますか?
そして、浦島太郎は、ずっと竜宮城にいれば、幸せになれたのでしょうか?
一体どうすればしあわせになれたのでしょうか?
太郎の選択ミス?
それとも乙姫のわな?
まずは、あらすじを見ていきましょう。
浦島太郎のあらすじ
かめの恩返し
むかし、海の近くの村に、猟師の浦島太郎という若者がおりました。
ある時、浦島が海の近くにいると、子供が、かめの子を捕まえて、いじめています。
浦島はかわいそうに思い、助けてあげて、海にはなしてやるのです。
すると、かめは、名残り惜しそうに海へ帰っていきました。
それから少しして、浦島が海に行くと、大きなかめがやって来て、「恩返しに竜宮城に招待いたします。」と言います。
そこで、浦島は、かめの背中に乗って、目をつむると、あっという間に竜宮城に着きました。
目を開けると、見たこともないような美しい乙姫がたっていたのです。
乙姫は「私はあの助けてもらったかめです。」と言って、ご馳走やら、踊りやらでもてなしました。
ある日、乙姫は「珍しい物をお見せします。」と言って、浦島を春、夏、秋、冬の季節それぞれの座敷に案内して、それぞれの季節の花や景色や行事を見せます。
乙姫が冬の座敷を見せた時、一面に雪景色で、、浦島は、おどろいて、「もう正月が来たのか?親も心配してるだろうし、もう帰る。」と言います。
ですが、乙姫は「竜宮の1年はあなたの世界の100年にもなります。もう、親御さんは亡くなってるでしょう。」と言うのです。
けれども、浦島はどうしても帰るというので、乙姫は美しい箱をひとつ持って来て、「これは玉手箱という箱です。絶対に開けてはいけません。」といいます。
そこで、浦島はまた、かめにまたがり、すごい勢いでもとの浜辺に戻ってきました。
帰って来た太郎
しかし、浦島の家は跡形もなく、知った顔の人は1人もいなかったのです。
浦島は、通りかかったおじいさんに「浦島太郎という者の家はありませんか?」と聞きました。
するとおじいさんは、「子供の頃聞いた話で、その人は釣りに出て帰って来なくて、家はもう絶えてしまった。」と言うのです。
浦島は悲しくて泣いていたが、玉手箱を思い出し、「絶対開けるなと言われたが開けてみよう。」とふたを取ってしまいました。
そうすると、中から白いけむりがぱあっっとでてきて、、浦島は髪もひげも真っ白いおじいさんになってしまうのです。
おしまい。
浦島太郎の教訓
『浦島太郎』の教訓は、楽しい時間は過ぎるのが早いけれども、結局はしなければいけないことは、しないまま通り過ぎる事は出来ず、後でツケが回って来る。という事です。
このお話しの中では、浦島太郎は乙姫と楽しく暮らしていましたが、時が通り過ぎていることに気づきます。
そして、家族を心配してもどりますが、もう家もなくなってしまっているのです。
そうして、玉手箱をあけてしまい、真っ白い老人になるというツケを払わされるのです。
例えば、どうしても明日までに仕事や勉強をしなければいけないのに、ついつい、漫画を読んだり、TVを観たりしてしまって、後で大変な目にあった事等は、どなたにもあるのではないでしょうか?
人は、その時その時に、するべきことがあります。
そのことを、しないで通り過ぎたように思っていても、結局はやらなければいけない時期がまたやって来て、あの時やっておけば良かった。と思ったりすることもあったりします。
そして、もう1つ、浦島太郎が帰らずにずっと竜宮城にいたら、幸せだったか?という疑問が浮かぶのです。
きっと、人は好きな事ばかりしていても、そのうちに好きなことをしている幸せも薄らいできて、あまり、楽しいと思えなくなってくるのではないでしょうか?
なかなか時間が取れなかったり、費用的に難しかったりして、回数や時間が少ない、楽しい事の方が、幸せを強くかんじられるのではないでしょうか?
例えば、頑張って働いた後の楽しい食事とか、休みを取って、たまに旅行に行くとか。休みの日に好きなドラマを一気見するとか。
幸せですよね^^
でも、これがずーっと続くと、あまり幸せだと思えなくなるのです。
そして、乙姫も、浦島太郎も、竜宮城にいると、不老不死なのです。
不老不死と聞いて何を思い浮かべますか?
私は友達と「不老不死の薬を作ったら、ものすごく売れるだろうね。」という話をしたことがあります。
もう、もしかしたら、誰かが作り出して、誰かが飲んでるかもしれないですが・・・
そして、「自分はもし不老不死になれたらなりたいか?」という話をします。
でも結局、私たちの中では、誰一人、不老不死になりたいと言った人はいませんでした。
ずーっと生きられると思ったらきっと、楽しい事も楽しくないし、おいしい物もおいしくないのではないでしょうか?
きっと、限られた時間だから、生きることを楽しんで人生を充実させることが出来るのでしょう。
浦島太郎の原作
古くから伝わる日本の民話です。『浦島太郎』の形になったのは、室町時代の『御伽草子』と言われます。
ですが、それ以前にも、もとになったお話は多く、『日本書紀』『万葉集』にも似たお話は入っている。
日本各地に浦島太郎がいたとされ、発祥もよくわかっていない。
まとめ
浦島太郎の教訓は、やるべき時にやるべき事をやらなければ、結局、後でツケがまわってくるという事。
不老不死では幸せを感じる事が難しいという事。でした。
幸せを感じる度合いを、数字で表すことは出来ないですが、若いときに10に感じた幸せが今は15くらいにはなっているので、歳をとるのも悪くないなと思っています。