
このお話の金太郎は、さすが!! な子供です。
日本の元気な子供の象徴になっているだけあります。
とても、元気で勇敢で優しい子供です。
金太郎のようになるためには、子供の時の経験が大事です。
そのおかげで、お母さんやみんなを幸せにしてあげる事ができました。
金太郎はどんな子だったのか、あらすじを見ていきましょう。
金太郎のあらすじ
様々な経験
昔、あしがら山に、おかあさんと2人で暮らす金太郎という男の子がいました。
金太郎は山で、毎日動物たちとあそびました。
帰り道で、くまがでてきて飛びかかってくると、投げ飛ばしまったのです。
「らんぼうはダメだよ。」と言いますが、くまは、何度も飛びかかってきました。
ですが、金太郎は軽々と、投げ飛ばしてしまいます。
くまはとうとうあきらめて謝り、金太郎と友達になります。
それからは、山のみんなと金太郎は毎日相撲をとりますが、誰も、金太郎に勝つことはできません。
ある日、山が急に嵐になり、つり橋が流されていたのです。
そこで、金太郎は力いっぱい木を倒し、谷に橋をかけました。
今度は、子じかが、倒れた木の下敷きになっていたのです。
金太郎は、木を持ち上げて、助けてあげました。
その様子を一人のやまぶしが見ていて、感心します。
その山ぶしは、お殿様に仕えるさだみつと言う人で、山ぶしのかっこをして立派な家来になれそうな人を探していたのです。
金太郎、武士になる
それからさだみつは金太郎に、都に来て、家来になるように言います。
金太郎は都に行くことを決心したのです。
そして、おとのさまに「さかた金とき」という名前をもらいました。
そのころ、みやこでは、山から鬼が下りてきて、人々を苦しめていたのです。
ですので、おとのさまは、金ときを含む、五人の家来をつれて、鬼たいじにでかけます。
六人は、やまぶしに姿を変えて、鬼をだまし、おみやげのお酒を飲ませて、金ときは踊りはじめました。
そして、鬼たちが、よっぱっらった所に、飛びかかったのです。
こわい鬼がいなくなって、みんな大喜びです。
そののち、鬼退治に参加したけらいのうち四人は『四天王』と呼ばれたのです。
それから、金ときはお母さんをみやこに呼び寄せ、お母さんを大切にしました。
おしまい。
金太郎の教訓
このお話の教訓は、小さいときに経験した遊びや、人や物との関わりは、無駄にはならないという事です。
このお話の中では、金太郎は山で、動物たちと走り回ったり、相撲を取ったり、木こりの手伝いをします。
そして、山に行っていた時に、嵐に会って、動物たちとどうくつでおさまるまで、過ごすのです。
私だったら、息子がそんなに遠い所に行って、そんな危ない目にあっていると思ったら、倒れそうになるくらい心配すると思います。
ですが、私自身も小学校の時に、早朝から自転車で2時間位かかるところに行って、基地を作って、暗くなるまであそんでたり、田舎のうらの山で、もし落ちたら・・・と今考えるとちょっと危ない事も、平気でやってました。
でも、それが、すごく楽しかったのです。
子供は小さいとき、手足を動かしたり、冒険したりすることが大好きです。
また、そうすることで、自分の守り方、人やものとの接し方を学びます。
そうして、感覚が優れている時に、体の動かして経験したことは、いつまでも身体の中や頭の中で、生きた記憶として残っているのです。
これくらいの高さからなら飛び降りても大丈夫とか、ここは、岩で固いから、転んだらけがをするとか、そういう感覚は体験しないとわからない事が多いでしょう。
こうしたら命が危険だという感覚も、その頃に身に着いた勘も関係していると思います。
ですので、子供の頃には特に、外でたくさん遊ばせてあげたいです。
でも、今はそんな時代ではないんですね。
ちょうど先日、アメリカのドラマで中学生くらいの子供が親から許される行動範囲が昔の10分の1位になったといってました。
たぶんその方の年齢からいうと、30年くらい前(?)でしょうか?
最近は犯罪が多かったり、安全上や、気候の変化などで、子供を外で十分に遊ばせてあげられない事が多いです。
この先、子供を安心して遊ばせてあげられる環境になることはあるのでしょうか?
私たちは未来の子供たちの事を考えながら、出来る事はしていかなければなりません。
そして、この金太郎は、優しくて頼りになるので、周りの動物たちにもとても好かれます。
その上、金太郎は、力も強く、働きものです。
周りに優しくなるためには、自分に余裕がなくては、できません。
もちろん、自分が大変な時に、人にも気遣い優しくできる人もいますが、余裕がないときは、人の事にまで、気を遣っていられないものです。
金太郎は嵐の時に自分自身もあぶないかも知れないときに、動物を気遣ってあげます。
また、自分に自信があることも、人にやさしくできる要因でもあるでしょう。
金太郎は、力があることで、余裕が出来て、さらに自信にもつながり、人にも優しくできたのですね。
もしかしたら、力が強い事をうまく生かす場所があったことで、金太郎は素直で優しい子供にそだったのかもしれません。
動物と遊んだりして、力を発散するところがなかったら、ストレスがたまって、こんなにすくすく育たなかったかもしれないのです。
金太郎の母親は、そのことがわかっていたので、心配しながらも、金太郎の好きなようにさせて、育てたのかもしれません。
さて、この『金太郎』のお話についてですが、地名がたくさん出てくるので、かなりわかっていることが多いようです。
金太郎の原作
『金太郎』は日本の民話です。
各地にそのお話が残されています。
足柄山は静岡県、神奈川県の県境の山々の事で、その中に金時山もあるのです。
足柄山付近一体は、古くから林業が営まれている。
鬼がすんでいた大江山は京都の北方面に位置していて、お話のなかのみやこは京の都だと考えられます。
そして、まれに見る怪力を持った子供である事から、金太郎はやまんばの子供であるという説もあるのです。
日本では古くから、元気な男の子の象徴として、五月人形のモデルとして、したしまれています。
まとめ
この『金太郎』の教訓は、小さいときに経験する遊びや、人や物とのかかわりは、いつまでも感覚として残っているという事でした。
田舎は楽しかったし、子供の頃は毎日刺激的でした。
そう思うのは年をとったからでしょうか?