
強い事は良い事なのでしょうか?
強いとはいったい何なのでしょうか?
この有名な『北風と太陽』には、まず、みなさんが知っている教訓があります。
そして、他にも人と付き合う時に重要な教訓が含まれているのです。
それでは、『北風と太陽』のあらすじからみていきます。
北風と太陽のあらすじ
昔、北風と、太陽が、おりました。
ある日、北風と太陽は、どちらの方が、力が強いか争っていました。
そして、2人は、道を歩いている人間の服を脱がしたものが、勝ちと決めたのです。
最初は北風の番です。
北風は人間めがけて、激しく吹きました。
すると、人間は、飛ばされないように、着物をしっかりとおさえたのです。
ですので、北風は着物をなんとか吹き飛ばしてやろうと、ますます、激しく吹きます。
しかし、人間は、もっと寒がって、他の着物をさらに着こみました。
とうとう、北風は疲れ切ってしまいます。
次は太陽の番です。
太陽は、はじめにじわじわとてらします。
すると、人間は、着物を脱いだのです。
そして、太陽は、もっと強くてらします。
人間は、とうとうその熱さに我慢が出来なくなりました。
だから、着物を脱ぐと、川に入って泳ぎだします。
おしまい。
さて、この有名なお話の教訓は?
北風と太陽の教訓
この『北風と太陽』の、教訓は、無理やり人の心をを動かす事はは出来ない。という事です。
「人の気持ちは思い通りにはならない。」です。
このお話の中では、北風が無理やり、風で着物を脱がそうとしますが、できませんでした。
実はこれは私の母が私に言ってくれた言葉なのです。
私の母親は、子供っぽくて、どこか頼りない人です。
でも、時々ですが、フーン・・と思う一言をくれました。
その、数少ない、私へのアドバイスのひとつが、「人の気持ちは思い通りにはならない。」です。
高校生位の時だったか、、私が好きな人の気持ちを、なんとか、こちらに向けようとしていたときです。
でも、なかなか、相手にしてもらえなかったのです。
そんな時に、母親が私に言った言葉でした。
それまで、母と恋愛の話はしたことは一度もありませんでした。
母の目には私が他の物が見えなくなって、意地になっているのが、よくみえたのでしょう。
このことは、落ち着いて考えてみると、当たり前な事なのです。
もし、例えば、他に好きな人がいる人と、無理やりなんとか付き合う所まで、もって行ったとします。
でも、本当に、気持ちをこちらに向かすのは、なかなか難しい事でしょう。
気持ちを決定的に動かす何かがないと、難しい事です。
例えば、部下に、モチベーションを上げて仕事で良い結果を出してほしいとします。
外側から、数値の目標を押し付けたり、ボーナスで釣ったりした所で、本人がやる気がなければ、無理やりやらしているだけなのです。
気持ちは本人がそう思わない限り変わらないのです。
例えば、子供に良い学校に行ってほしくて、高いお金を出し、良い塾に通わせます。
でも、本人がやる気がなければ、あまり、効果はでないでしょう。
そして、もうひとつは、本当の強いとはなんなのでしょう?という事です。
強いの意味は色々あります。
体が健康で強い。
心がぐらつきにくく、思ったことを成し遂げる、意志が強い。
力が強い。
けんかが強い。
このお話では。北風と太陽は、どっちが力が強いかという事で争っていたのです。
そして、人間の着物を脱がした者が勝ちという、自分たちのルールで、勝敗を決めます。
でも、いったい、強いとは何なのでしょうか?
わたしの息子は小さいときに何か新しい物(例えば、アニメのキャラクターや動物や車の種類)を知った時に、「それは、強いの?」と私に聞いてきました。
そして、自分の知っている何かと比べて「どっちが強いの?」と聞きました。
小さい子供(男の子?)には、強い事が、一番わかりやすく、❝良い事❞だったようです。
そのものが強いか弱いかなんて、考えた事もない私は、「これは、角みたいなのがあって、かっこいいよね。」とか、「この子は、目がくりくり丸くてかわいいよね。」とかしか、答えようがありませんでした。
それから、少し大きくなると、段々前ほど、強い弱いにこだわらなくなってきましたが、時々強い事がかっこいいなどと言い出しはじめるのです。
なので、そのたびに、「弱い立場の人にやさしくできる人が、強い人だよ。」と言ってきました。
息子が、その言葉をどう思っていたのか、意味がわかっていたのかは、聞いたことがないので、わかりません。
さて、このお話の原作は、どんなものだったのでしょうか。
北風と太陽の原作
「寓話の父」と言われる、ギリシャのアイソーポスに作られたお話と言われている。
しかし、まだ、正しい歴史の記録のなかった時代で、ギリシャの奴隷だと言われているアイソーポスは実在の人物だったかどうかはわかっていないのです。
寓話とは、登場人物を動物や、物にして擬人化して、教訓を含ませるお話のことです。
まとめ
『北風と太陽』の教訓は、無理やり人の心を動かすことは出来ないということです。
そして、「人の気持ちは思い通りにはならない。」という、この言葉は、その後の恋愛や、人付き合いにつまずいた時に、ひょっこりと私の記憶の中から出てきます。
60歳を過ぎ、やっと北風と太陽の本当の意味が理解で来ました。少し遅過ぎましたね。
コメントありがとうございます^^
読んでいただき、何かを思って頂けたなら、書いてよかったです。
ありがとうございます。
私は、まだまだわからない事が沢山あって、日々発見です。