緑色の服を着た悪魔のあらすじと教訓!体と心とお金の話

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緑木

私はこのお話の最後の文を読んだと時、なるほどなあと思いました。

手段はどうあれ悪魔は目標を達成したのです。

ハッピーエンドとも、バッドエンドとも言えない複雑な心境になるお話です。

そして、読むと無性にお風呂に入りたくなるお話なのです。

さて、ここからは緑色の服を着た悪魔のあらすじです。

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緑色の服を着た悪魔のあらすじ

 
昔3人の兄弟がいて、末っ子はいつも仲間外れにされていました。

ある日、3人が世の中に出ていく日、兄たちは末っ子を放って行ってしまったのです。

末っ子は途方にくれて、荒れ野の中の木が丸く立っているところで座りこみます。

すると、突然風の音がして馬の脚が生えた緑色の服を着た悪魔が来て、若者になぜ泣いているのかたずねました。

若者がこれまでの話をすると、悪魔は「この緑色の服を着ろ。この服のポケットには、いつもお金がいっぱい入っている。必要な時はお金を取り出して使え。」というのです。

そして、悪魔は緑の服を着る条件を言います。
 
●7年間体を洗ってはいけない。

●髪にくしを入れてはいけない。

●お祈りをしてはいけない。

●7年の間に死ねば、悪魔のモノになる。

●もし生き延びれば、自由になり、一生お金持ちになる。
 
若者は途方に暮れていたので、悪魔とその約束をしたのです。

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そして、緑の服を着て胸のポケットに手を入れてみると、たくさんのお金が入っていました。

それから、若者は世の中を歩き回ります。

1年目はまだ、欲しい物は何でもそのお金で買いました。

ですが、2年目には髪の毛は長くなり、ひどく汚らしかったので、どこの宿も泊めてくれず、それはだんだんとひどくなります。

それでも若者は色々な場所で、貧しい人たちにお金を分け与えました。

そして、自分が悪魔の手に落ちないように祈ってくれるようにお願いをしたのです。

4年目に若者はある宿屋に立ち寄り、中に入れようとしない主人にお金をたくさん支払うと、主人は若者を中に入れてくれます。

すると夜になるととなりの部屋で、おじいさんがないていました。

若者は理由を聞きますと、おじいさんは宿屋に借金をたくさん作ってしまって、支払えるまで部屋に閉じ込められているのだそうです。

ですので若者は借金を支払ってあげて、おじいさんを助けます。

すると、おじいさんは、自分の美しい娘3人のうち誰かを嫁にもらってくれと言うので、一緒におじいさんの家に行きました。

1番上の娘は、「こんな人間の形をしていない熊のような人と結婚するのは嫌だ。」と言い、2番目の娘は嫌がって家を出て行ってしまうのです。

そして、3番目の娘は「お父様が苦しんでいる所を助けて下さったのですから、お父様の言うようにします。」といいました。

すると、若者は自分が着けていた指輪を2つに割って、自分の名前を書いた方は末娘に、娘の名前を書いた方を自分が取っておきます。

そして、その半分の指輪を大事に持っていてくれるように言いました。

しばらくして、若者は「3年間留守にする。どうか僕の事を忘れずにいてくれ。3年たって帰って来なければ、ぼくは死んでしまっているので、君は自由だ。僕のために祈っていてくれ。」と言い残してでていきます。

3年の間姉たちは末の娘をからかいました。

でも末の娘はお父様の言う通りにしなければと、黙っていたのです。

そして、緑の服を着た男は貧しい人にお金を分け与えて、自分の為に祈ってもらいます。

それから3年たち、緑の服を着た男は無事に生きている事ができたのです。

そして男は7年前に行った荒れ地の木が輪のように立っている所に座ります。

すると、風の音がして悪魔が現れ、若者に服を返し若者は喜んで緑の服を脱いで悪魔に返しました。

これで、若者は自由になり、お金持ちになったのです。

若者は家に帰って体をきれいに洗って、身だしなみを整えて花嫁の所に行きます。

最初、おじいさんも末の娘もその若者があの緑の服を着ていた男だとわかりませんでした。

ですから若者は、あの指輪の半分を出すように言い、自分の持っていた半分の指輪と合わします。

すると、指輪はぴったりとあったので、末の娘はこの若者があの緑の服を着ていた男に間違いないとわかったのです。

そして、2人は結婚式をあげて幸せになります。

ですので、ふたりの姉はひどく腹を立て、首をつったり水に飛び込んだりして死んでしまったのです。

そして、夜になると、悪魔が戸を叩いて、若者に「お前のたましいを1つもらう代わりに、2つも手に入れた。」と言ったのです。

おしまい。
あひるお風呂

 

緑色の服を着た悪魔の教訓

 

このお話の教訓はお金をどう使うかです。

例えばあまりお金持ちではなかった人が急に億万長者になったら、どうなるでしょう?

自分の欲しかった物、やりたかった事にお金を使い、人をお金で自分の思うようにしようとしたりしてしまうのではないでしょうか?

そして、最後にはお金の有難みも、お金の意味も分からなくなってくるのではないでしょうか?

ですが、この若者は貧しい人にお金を分け与えて、困っているおじいさんを助けるためにお金をだしてあげるのです。

お金は自分が働いて、初めて手に入るものであって、生活に必要な物を適当な数買う為のものなのです。

その事がわかっていたので、この若者はたくさんの使えるお金を手に入れても、お金の使い方を間違いませんでした。

お金で大抵の物は手に入りますが、お金は生きていくための道具であって、お金が生活のすべてではないのです。

 

それから、このお話では、悪魔の出した条件になんの意味があったのでしょうか?

まず、お祈りをしてはいけないという事はどういう意味ががあるのでしょうか?

神様の事をみんなが信じているこの物語の世界では例えばいつも朝晩お祈りをすることをやめなければならないという事は、いつもの習慣を変えることや、心のよりどころをなくすという意味があるのでしょう。

そして、神様にお祈りをしない事への罪悪感やお祈りしないとなにか悪い事が起こるかも知れないという恐怖があったのかもしれません。

例えば、私の場合ですが親がある宗教に参加していて、生まれた時からその世界で生きて、他の宗教のお寺にお参りに行ったりすることはいけないと言われて育ちました。

そして、きちんと朝晩お勤めをしないと良くないと言われて、育ちました。

ただ、私は反抗心とただやりたくなかったのでお勤めをしない事が多いと、そのことで親に小言を言われ、余計に気持ちが離れていきました。

そして、嫁入り道具代わりに持たされた仏壇を、ずっと捨てられず処分もできないまま部屋に置いていたのですが、最近やっと押し入れの奥にいれることができました。

それをマインドコントロールとまでは言いませんが、子供の頃から親にずっと言われ続けて育った事は、親が思っている以上に子供の心に残るのです。

 

そして、身体を洗わない事と髪にくしを入れないという条件は、身体を洗わない事は清潔に保つのが難しく、病気になって死んでしまう可能性があるという事でしょうか?

そして、不潔な見た目で誰にも相手にされない事で、人とのコミニュケーションが取れにくくなり、孤独になって病む事をねらったのでしょうか?

何年も体を洗わないという事は、見た目が人間のようではなくなって、人間である扱いを受けられなくても何も文句が言えないのです。

中身がいつもきちんとしている人でも、例えば何年もお風呂に入っていない人を誰が実は中身はきちんとしている人だとわかるでしょうか?

何年も体を洗わない事は自分がいつもきちんとしている人であると思われる事を否定しているとしか思われません。

要するに若者は外から見える自分と、本当の自分が違う事に耐えなければならなかったのです。

そして、誰かと関わりを持って、話をしたりすることは、人間にとって必要な事でしょう。

人は誰とも関わらずに生きていく事は難しいからです。

例えば、人の赤ん坊は人とのスキンシップがないと死んでしまう事があるのです。

きちんとミルクをあげていても、抱っこしたり触れたり、声をかけてあげないと生きていけないのです。

大人になってからも、人は他の人と全く関わりがない状態で生きていく事は難しいのです。

そして私はこの悪魔が出した、7年間身体を洗わない、くしを通さないという条件は、一番難しいかもしれないと思いました。

お風呂に入って、身体や髪をきれいにし、スッキリする事は自分の中にある余計なものを洗い落とし、毎日をリセットする大事なことだと思います。

そのことで、私は自尊心を取り戻すことと、いるものいらないものの頭の中の整理と、そして深い眠りを手に入れているのです。
 
そして、お金をいくらでも使えるようにする条件は、悪魔にとって何の意味があったのでしょうか?

お金を好きなだけ使えるという事は、働いたり明日のご飯や寝る場所の心配をしなくていいという事です。

ものすごくありがたいことのように思いますが、そんな状況が続くと人間はそのうちに何も楽しくなくなって生きる目的をなくします。

実は人は何か目的があって動いている時の方が、元気な事が多いのです。

お金がいくらでも使えるという条件はそんな意味があったのかもしれません。

 

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緑色の服を着た悪魔の原作

 
ドイツのグリム兄弟が変遷したグリム童話集に収められています。

グリム兄弟が歩き回って全部のお話を実際に聞き集めた訳ではなくて、上流家庭の婦人や令嬢から提供されたお話をもとにして書かれているものも多数ありました。

緑色の服を着た悪魔のお話は初版から4版までこの題名でかかれ、それ以降は熊の皮を着た男というお話に書き換えられました。

 

まとめ

 
このお話の教訓は、お金をどう使うかという事と、身なりをきちんとする事の意味です。

私は、7年もお風呂に入らないのは無理なので、この悪魔の提案は、すぐにお断りしようと思います。

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