オッベルと象のあらすじと教訓!悲しい時に本当は必要な事

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あなたは夜の空を見上げて月や星に話しかけた事はありますか?

月をや星を眺めながら泣いたことはありますか?

人にはそんな時が必要なのです。

このオッベルと象のお話には月に話しかける白い象がでてきます。

その時、この象のどうしようもない悲しい気持ちが強く伝わってくるのです。

ではここからは、オッベルと象のあらすじです。

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オッベルと象のあらすじ

オッベルは大したものでした。

新式の稲こきの機械を6台も持っていて、十六人もの百姓たちに小屋で稲こきをさせていたのです。

その仕事場はもみやわらの細かいちりで黄色く薄暗くなっていました。

そして、仕事場の小屋は稲こきの機械の振動でふるふる震えていたのです。

オッベルはそこで後ろ手を組んで十六人の百姓たちが顔を真っ赤にして働いているのをパイプをくわえて見ていました。

それから、小屋がふるふるふるえるのでお腹がすくと大きなビフテキを食べたりしていたのです。

ある日そこへ一頭の白い象がやってきます。

百姓たちはぎょっとしましたが、関わり合いにならないように知らないふりをして働きます。

オッベルもちらっと象をみましたが、また知らないふりをしました。

そのうちに白い象は小屋に入り込んできて、歩き回り始めたのです。

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オッベルは覚悟を決めて象に「ここは面白いかい?」と聞きます。

すると象は「面白いねえ。」と答えました。

そしてオッベルが「ずっとこっちにいたらどうだい?」と聞くと、象はケロッとして「居てもいいよ。」というのです。

これで白い象はオッベルの財産になりました。

次の日オッベルは象にブリキの時計をあげます。

そして、その時計にあう重い鎖と分銅を前足と後ろ足に着けてあげたのです。

次の日オッベルは象に「済まないが税金が高いから、水を汲んできてくれないか」と頼みます。

象は喜んで水をくんで、夜には10把のわらを食べて月を見ながら「働くのは気持ちいい。」と言っていたのです。

ところが、次の日からたきぎ集めやら、炭火を吹いたり、だんだん仕事の量がふえました。

その上、ご飯のわらは10把からだんだん減って3把になってしまったのです。

そして、ある日とうとう象は月を見ながら「苦しい、もうさようなら。」と言いました。

それを聞いた月は、「体ばかり大きくて意気地がない。仲間に手紙でも書いたらどうだ。」というのです。

だから、象は「筆も紙もない。」と泣き出しました。

すると、赤い着物の子供がやって来て、硯と紙をくれたのです。

ですから象は手紙に「僕は大変な目に合っている。助けてくれ。」と書きます。

赤い着物の子供はその手紙を山の象の仲間に届けました。

象たちは「オッベルをやっつけよう!」と言い、みんなでオッベルの家の方へ飛んでいきます。

ものすごい勢いでやって来る象の群れを見て百姓たちは驚きました。

ですが、最初はオッベルの言う通りに門にかんぬきをかけたりしていたのです。

でも、そのうちに百姓たちはこんな主人の巻き添えになりたくないと、逃げてしまいます。

オッベルは象をピストルで撃ちますが、象には何やらパチパチ感じるだけで、弾丸は通りません。

そして、とうとうセメントの塀もこえて象たちが落ちて来たので、オッベルは下敷きになってしまいました。

それから小屋は壊され、中に閉じ込められていた白い象は助けられました。

そして、象たちは「ずいぶんやせたねえ。」と言い、分銅と鎖を外してくれたのです。

白い象は「ありがとう。助かったよ。」と言ってさびしく笑いました。

おしまい。

三日月

 

オッベルと象の教訓

このお話の教訓の1つ目は優しい顔をして近づいて段々と逃げる事が出来ないように取り込んで働かせる悪い人たちに気を付けましょうという事です。

お金をたくさんもらえるからとか、面白そうだから少しやってみようと興味をもってやって来た人を取り込んでやめられない状態にしてしまう事があるのです。

たとえば、おれおれ詐欺など、良い仕事があるからと友達に誘われて一度やってしまうと、他の人にばらすと言われてやめられなくなったりするのです。

それに、「ここの仕事が続かないのなら、他の仕事をやっていけるはずがない。」と言ってやめさせてくれなかったりするのです。

そして、だんだん自分でも他の仕事(外の世界)では生きていけないように思い込んでしまう事があります。

私の経験上ですが、だまして利益を得ようと悪だくみをして近づいてくる人たちは、話が上手で、よくしゃべる人が多いのです。

よくしゃべる人はこちらが考えるすきを与えず、自分がついている嘘をさとられないように、あなたが好みそうな上手い話ばかりして、巧みに取り込みます。

 
そして、このお話の白い象が月を見つめてはなしかける場面で思い出した事です。

私の好きなドラマの中で「人はひとりで膝を抱えて泣く夜も必要なんだよ。」というセリフがあります。

この言葉は、好きな人に告白する勇気がなかったと泣く孫に対しておばあちゃんが言う言葉です。
 
あなたは夜の空を見上げて月や星に話しかけた事はありますか?

月をや星を眺めながら泣いたことはありますか?
 

悲しくて悲しくて泣きたい時は誰にでもあるのです。

自分のせいか、誰か他のもののせいか、それともどうしようもない事か、色々な理由があります。

でも悲しくて悲しくて泣きたい時は誰のせいとか、なぜこうなったか考える事ももちろん必要ですが、まず自分の中で悲しい事を悲しいと、寂しい事を寂しいと認めて自分で受け入れる事も大切だと思うのです。

悲しい事を他の人に当たって発散したり、寂しい事をお酒を飲んでごまかしたりする前に一度自分の中で自分の感情を認めて消化する事も大事なことではないでしょうか?

今は寂しさや悲しさから一時的に逃げる方法は近くにたくさんあります。

SNSを使って話をすればすぐに誰かと繋がれますし、誰かに悲しい事や寂しい事を八つ当たりする事も簡単かもしれません。

でも、1人でもう一度悲しさや寂しさを噛みしめる事も必要だと思うのです。

この今の自分の感情が何なのか、どこから出てくるのか、自分は本当は何をどう感じているのか、月を眺めて話しかける事で何かわかるかもしれないのです。

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それから、もう1つ、もし好きな仕事に着けてもその仕事をずっと好きであり続けることはとても難しいのです。

最初は楽しくやっているのですが、自分が好きでこだわりがある仕事だからこそ、こういう事がしたいという希望があります。

そして、段々と実際にやっている仕事と、やりたい仕事のギャップが広がってきたりすることがあります。

娘は細々と絵を描いていますが、以前は会社の方が描いてほしい内容と、自分が描きたい内容が合っている事があって、お仕事ももらえたりしていたのです。

でも今は娘が描きたいものを描かせてくれる所がないようです。

それでもお仕事はお仕事と割り切って、したい事とは別の事と考えられればいいのかも知れませんが、なかなかそうはいかないようです。

そして、例えば私の友達は犬のブリーダーをしていたのですが、犬が好きだからやり始めた仕事なのに、実際には犬の生き死にに多数出会わなければならなかったり、犬を仕事道具として扱わなければならなかったりするのです。

仕事として割り切れることと割り切れない事がそれぞれ仕事をする人の考え方の中にあるのです。

好きな仕事を好きなままで続けるのは難しい事です。

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オッベルと象の原作

宮澤賢治によって書かれた童話です。

1926年の雑誌『月曜』の創刊号に載せられました。

教材や教科書にも採用されました。

 

まとめ

このお話の教訓は、優しい顔をして近づいてくる人に、取り込まれないように気をつけましょうという事と、好きな仕事をすきなまま続けるのは難しいという事です。

今の時代、海に向かって「バカヤロー!」なんていうシーンはドラマにも出て来ませんが、昔からドラマや映画で定番のシーンであったという事はそういう感情の発散の仕方が人間には必要な時があるような気がするのです。

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