
ぶりっ子というのはもう死語なのでしょうか?
今も昔も変わらずぶりっ子は存在すると思うのですが・・・。
このお話は主役が一人二役を演じるそうです。
どうしてでしょうか?
長く演じられてきた有名なお話には何か深い意味があるのでしょう。
それでは、ここからは白鳥の湖のあらすじを見ていきましょう。
白鳥の湖のあらすじ
あるお城にジークフリードという王子がいました。
王子は明日開かれる誕生日パーティーでお嫁さんを選ばなければなりません。
しかし、まだ結婚するには早いと思っていた王子は友達と近くの湖に行きました。
そこには、白鳥が住んでいました。
すると、王子はたまたま木陰から、月の光の中で白鳥が次々娘の姿にかわっていくのを見たのです。
実は、その湖に住む白鳥は、ロットバルトという悪魔に魔法をかけられて、夜にだけ人間の姿に戻る事ができました。
王子は中でもひときわ美しいオデット姫に見とれてしまいました。
そして、事情をたずねた王子にオデット姫は、魔法を解く方法を話します。
その方法とは、みんなの前で愛を誓う事でした。
ですから、王子は明日のパーティーで愛を誓う事を約束します。
しかし、その様子を、フクロウに化けた悪魔が見ていたのです。
そして次の日、お城にはたくさんの姫さまが招かれましたが、オデット姫はなかなかやってきません。
やがて、やって来たオデット姫に、王子さまは愛を誓ってしまうのです。
でも、そこに本物のオデット姫が傷だらけでやってきます。
王子がオデット姫だと思い込んで、愛を誓ったのは悪魔の娘のオディールだったのです。
オデット姫は悲しくて、お城から走り去ってしまいました。
なので、王子がオデット姫を追おうとすると、悪魔のロットバルトと、娘のオディールが姿を現します。
そして、「オディールに愛を誓った事を忘れるな!」と言い飛び去ってしまいました。
しかし、王子はあきらめず、「オデット姫!僕が愛しているのはあなた1人です。」と伝えると、オデット姫は信じてくれます。
すると、悪魔は嵐を起こし、大ふくろうの姿になって、王子を激しく攻撃するのです。
そして、オデット姫は王子に駆け寄ります。
それから「この世で2人の愛が叶わないなら、悪魔の手の届かない所へ・・・」と2人は手を取り合って湖に飛び込みました。
そうすると、悪魔は魔力がなくなり、消えてしまいます。
朝日が差し、娘たちは人の姿のままでした。
魔法が解けたのです。
おしまい。
白鳥の湖の教訓
オデット姫と悪魔の娘オディールとを演じる人は一人二役だそうです。
白鳥と黒鳥で演じ分けます。
どうして、2人でそれぞれを演じないのでしょうか?
似た人で、似た髪の毛と服装をすれば、お話として成り立つと思うのですが・・・?
そして、オデットもオディールもフランス語で富や財産という意味なのです。
そう考えると、実は同じ人物で、オデット(良い人)オディール(悪い人)の二面性を表しているのでしょうか?
人にはみんな悪い所と良い所があるという事でしょうか。
悪い所と良い所の自分の中の葛藤を表した物語でしょうか?
私は極端に二面性のある人に会った事はないのですが、昔1人だけ、男の人の前だと極端に態度を変え、優しくなる人がいました。
男性の友達が、女の人の中では意地悪で評判のその人と仲良くしていて、そのことを知らないのではないかと、言ってみたことがあります。
「あの人は普段周りの女の人に意地悪なことで、よく知られている。」
そうしたら、その男の人は、「自分には優しいからそれでいい。」と言ったのです。
それはそうです。
その通りです。
その男の人にとってみたら、余計な情報です。
私の方が、人の悪口を言う嫌な人でした。
周りの他の人がその女の人の事をどう思うかではなくて、男の人本人がどう思うかしかないのです。
知らなければ、それはそれで、いいのかも知れません。
けれども、今でも私は誰かに意地悪をする人は、たとえ自分に対して優しくても好きにはなれないと思いますが・・・。
いつの時代も人によって態度を変える人はいます。
でもそれをどの程度まで良いとするか、良くないとするかは、人それぞれです。
それから、人は騙されやすいという事です。
このお話の中では、オディールがオデット姫に化けていたのです。
例えば女の人は、匂いや声や、話し方で本物かどうかなんとなくわかるでしょう。
でも、女の人と比較すると男の人は視覚情報が一番多くを占めるので、見た目をそっくりにされると、判断するのが難しいようです。
そして、どうして悪魔のロットバルトはオデット姫に魔法をかけたのでしょう。
オデット姫とオディールの母親が同じで、捨てられたロットバルトが、元奥さんが違う人と作った娘を恨み、魔法をかけたのではないでしょうか?
オディールとオデット姫はお父さん違いの姉妹だったのかもしれません。
しかも、ロットバルトの元奥さんの新しい旦那さんはお金持ちで地位もあったのです。
でも自分は闇に追いやられてしまったから、恨んでの犯行だったのかもしれません。
白鳥の湖の原作
ドイツの作家による童話を元に作られたといわれる。
ロシアのチャイコスフキーによって、作曲されたバレエ音楽です。
結末は様々あり、魔法が解けて2人は生き返るというハッピーエンドや、2人は永遠の世界に旅立つという結末もありました。
この『白鳥の湖』と『眠れる森の美女(眠り姫)』『くるみ割り人形』で3大バレエと言われています。
まとめ
このお話の教訓は、人には誰にでも二面性があって、程度は色々ですが、良い顔と悪い顔があるという事です。
そして、人は騙されやすいという事です。
考えようによっては、騙されたままで女の人の本性は知らない方が幸せなのかもしれません。