天女の羽衣のあらすじと教訓!難解な相手を理解する方法

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牛

天の国の人が地上に降りてきて会う事ができたら、どんなに美しいでしょうか?

たまたま牛飼いは出会ってしまったのです。

このお話は、異世界の人との悲しい恋の物語です。

天の上の事も描いたとてもスケールの大きなお話です。

そこに、登場人物のそれぞれの事情と気持ちが見え隠れする家族のお話でもあります。

では、ここからは、天女の羽衣のあらすじを見ていきましょう。

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天女の羽衣のあらすじ

 
むかし、天女が川で水浴びをしていました。

そこに通りかかった牛飼いは、木にかかっていた美しい羽衣をみつけます。

そして、水浴びをしていた女の人が、あまりに美しくて、羽衣を隠してしまうのです。

すると、少しして水から上がって来た天女は、羽衣がない事で困って泣いてしまいます。

牛飼いはどうして泣いているのか尋ね、帰れなくて困っている天女を家に連れて帰るのです。

そして、やがて2人は結婚して七年が経ち、子供も2人授かりました。

ある日、父親と母親が仕事で留守の時に、下の坊やが機嫌が悪かったもので、上のお姉ちゃんは子守唄を歌ってやっていた。

「高倉の、稲と粟の奥底に、空を飛ぶ着物、ヨイ、ヨイ」

その時ちょうど帰って来た母親は、その歌を聞いて不思議に思い、上のお姉ちゃんにどこで覚えたか聞いてみると、坊やが泣いたら、父親がいつも歌って聞かせているそうです。

それを聞いた母親は高倉に行き、羽衣を見つけて大喜びし、子供を連れて天の国に帰ってしまったのです。

後から帰って来た牛飼いは、妻の手紙を見つけます。

「私が恋しければ、天にのぼって来て下さい。」

牛飼いは落ち込んで、何もできなくなってしまいました。

心配した隣の人が訳を聞くと、天にのぼる方法を教えてくれたのです。

それは、庭を掘って、一番大事な物を埋める事でした。

そして、そこから金竹がはえてくるので、七日待ったら天まで伸びるという事です。

ですから、牛飼いは一番大事な牛を埋めようと思って帰ると、なんと牛は死んでしまっていたのです。

牛飼いは泣きながら牛を埋めました。

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次の日にはそこから金竹が生えてどんどんのびて、とうとう六日経って、どこまで伸びたか確認ができなくなったのです。

牛飼いは、あと一日が待てず、犬を連れて、竹を登って行きました。

しかし、もうちょっとの所で先が止まっていたので、犬の尻尾につかまって、なんとか天の国に上がる事ができたのです。

天女は大変驚いていましたが、子供達は大喜びです。

そして、天女は「ここでは私の言う通りにしてください。」といいます。

牛飼いは、父神さまと母神に、おむこさんにしてくれるように頼みます。

すると、父神は「わしのいう事をのこらずできたらむこにしてやる。」と言ったのです。

まず、父神は牛飼いに一日で山の木を全部切り倒すように言いました。

すると、妻は山の風下の木を三本だけ切り倒して、後を振り向かずに帰ってこいというのです。

牛飼いは、後ろから誰かが木を倒す音がしたが、振り向かずに走って帰ってきます。

今度は父神は、風上から火をつけろと言いますが、牛飼いは、妻の言う通りに、風下の三か所だけ火をつけて、走って戻るのです。

次の日、父神は、焼いた畑に冬瓜の種を風下から植えろと言いますが、牛飼いは、妻のいう通りに、風上の三か所に植えて、つるにまかれないように、走って帰ってきました。

今度は、父神は冬瓜の収穫をするように言います。

妻は冬瓜の実を一頭だけに背負わせれば良いと言いました。

そうすると、あとは残りの冬瓜が飛んできて、他の馬の背中に乗ったのです。

次に父神は冬瓜をたてに切れといいます。

妻はあわてて横に切るように言いますが、すでに遅く、水があっという間に出てきて、牛飼いは、水に流されてしまいました。

ですので、妻は助けようとしましたが、向こう岸に流れて行ってしまいます。

そして、年一回、七月七日に織姫と彦星として、会う事を約束したのです。

おしまい。

 

天女の羽衣の教訓

 
このお話の教訓は、自分には全くわかりそうにない事も、相手の立場や気持ちを考えれば、わかる事もあるという事です。

全くあの人の考えていることがわからないと、あきらめて考える事をやめてしまう前に、もう一度相手がどうしてそんなことをするのか、考える事も大切であるということです。

このお話の中では、父神が、牛飼いひとりでは出来そうにない事ばかり言うのです。

そして、正しい事と反対の事ばかり言います。

最初は、天女と牛飼いの信頼関係を試しているのかと思っていましたが、段々そうではない事がわかってきました。

父神は、牛飼いを婿にしたくなかったのです。

牛飼いは、自分の娘の羽衣を盗み、娘を帰れなくした上に、勝手に地上で結婚してしまったのです。

父神からすると、どこの誰ともわからない地上の人間が、娘を帰って来られなくした上に、子供を作ってしまいました。

気に入らないのは当然です。

それ以上に天の国に地上の人が住む事は許されない事がわかっていたので、牛飼いを婿にしないために無理難題をいいました。

そして、成功しないために、反対ばかり言ったのです。

そのことがわかれば、牛飼いも天女に聞かなくても正しい事はわかったのではないでしょうか?

どうして、そんな事をするか全くわからないとあきらめてしまう前に、もう一度、その人の立場と気持ちを考えてみる事が大事なのです。

しかし、このお話の場合、父神は牛飼いが天の国にいられなくする為に、失敗するまで、無理難題を言い続けていたでしょう。

相手の立場に立って気持ちを考えてみると、仕方がない事もあるのです。

例えば、反抗期をむかえた子供が、いったい何を考えているかわからないと言って親は嘆きます。

でも、よく考えてみると、親自身も反抗期があった人がほとんどでしょう。
 
男子中学生
 
表からは、わかりやすい人とわかりにくい人がいたとしても、何かとうるさく言ってくる親がうっとうしくて仕方がない時期が、必ずあったはずです。

身体はどんどん大人に成長していきますが、心はまだ子供で、でも周りには大人として認めてもらいたかったり、自分が一体何者で何が出来るか、何ができないか、日々戦っていて、時々自分に失望したりするのです。

そして、疲れて、周りの大人に甘えてみたかったりします。

大人達でも、うまく行かない事があって、落ち込んだり、人の事をねたんだり、時には調子に乗りすぎて失敗する事もあるのですから、大人になろうとしている子たちが色々なことで不安定になるのも当たり前のことなのです。

そのことを考えれば、あまり口うるさく言わずに見守ってあげる事が必要だとわかります。

そして時には、悪い事は悪いときちんと注意してあげる事も必要です。

それから、ひとりの大人として自立しようとしているので、親とは別の人間だという事を認めて、親の思う通りにしようと思わない事です。

それに、立場や気持ちを考える事で、わかる事もありますが、もともと別の人間ですべてわかろうとするのは無理なのです。

そのことがわかっているだけでも、親は少し余裕を持って思春期の子供の事を見守れるのではないでしょうか?

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天女の羽衣の原作

 
「羽衣伝説」とも言われ、日本全土に似たお話が残っています。

牛の命をもらって天にのぼるお話は、奄美地方に伝わるお話です。

七夕まつりの由来の話にもなっているのです。

織姫と彦星のお話は、中国で古くから伝えられています。

七夕伝説は日本にも古くから伝えられ、万葉集にも七夕の歌が残されている。
 

まとめ

 
天女の羽衣のお話の教訓は、自分には全くわかりそうにない事も、相手の立場や気持ちを考えれば、わかる事もあるという事です。

反抗期は今から思うとあっという間ですが、その中にいるときはとてつもなく長く感じました。

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